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やんてらの晩夏の企画 灰野敬二+吉田隆一@合羽橋なってるハウス

やんてらさん企画、14回目の企画ライブということ。

 

灰野敬二、吉田隆一のDuo。

 

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今年入って観たものの中で、1、2位を争うくらいの素晴らしいライブだった。

とにかく、お二方の相性が良過ぎて痺れた。

ライブは2部構成で、1部は約1時間という長丁場だった。

1部、吉田さんは弧を描くようにして、オーボエを左右に振りながら、吹く。

音一粒一粒が、なってるハウスの空間を行ったり来たり、自由に飛び交っているようで面白かったが、音そのものはなんだか竹林に佇んでいるような荘厳さや静寂さを持ち合わせていた。

灰野さんは、1部の中でドラムを長いこと叩いていたけれど(これは意外だった。)灰野さんがドラムを叩くと、バスドラ/ハイハット/スネア/タムと分かれている楽器ではなく、それらが全て繋がった一つの有機体のように感じられて、不思議な心地良さだった。

途中、スティックが折れてしまうのではないか、突き破ってしまうのではないか、と思うくらいの重いドラミング。

1部中盤~、フルート二重奏に。吉田さんは、随所で怒濤のタンギング。細やかさの中に、陰影が見え隠れする。灰野さんは、一音一音をテヌートで丁寧に扱う。灰野さんと吉田さんのフルート二重奏は奇妙は光景ではあったけど、これがまたすごく良かった。


2部は、灰野さんのVoを軸としながら、進む。

「誰 かの うた を なぞ  り たく ない」

狂気を帯びた声が訴えかけてくる。

灰野さんは、誰の歌もなぞっていないし、誰の音楽とも似つかない。灰野敬二は、灰野敬二の音楽を続けてきた。それを、観客の皆に、そして音楽を続けてきた自身に、ぶつけているようだった。


とにかく、今日の灰野さんはやりたいことが次から次へと止まない感じで、エネルギーが爆発していて本当に観ていて清々しかった。

ドラム、フルート、エレキギター、椅子をたたく、歌、スプラッシュシンバルを手に持ち木製のハンマーでたたく、など。


アンコールは、灰野さんはやっぱりこれだ、というノイズギターと(足下には6つエフェクターがあったように見えた)、吉田さんの儼呼たるバリトンサックス。


素晴らしいライブでした。