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万有引力「邪宗門」 座 高円寺

入場すると、舞台の上では黒子の格好をした者が動き回る。

8ビートに合わせて、縄をタテ、ヨコ、右、左に引くような動作。これを繰り返す。とんでもないミニマルアートに触れているような夢見心地で、開演前から感嘆のため息。

邪宗門は、天井桟敷が1971年にフランスで初演したものだそうだ。寺山没後30年と万有引力の結成30年を記念しての本日の公演。

素晴らしく、筆舌に尽くしがたいが、ときたま現代のアイコンであるような言葉(ミヤネ屋など)で観客の笑いをひくような場面があり、そのたびに興ざめしてしまった。

トイレに行った時、こんなことを言っている人が居た。「JAシーザーの音楽が素晴らしすぎてね。まあ劇は…余興みたいなもんだね」と。

まあ言いたいことは分からなくもないが、演劇のために創られた音楽を、演劇と切り離したところで褒め称えるのも…などと思いながら、会場を後にした。