〜今年もやります、FCの集い〜 第8回人間椅子倶楽部の集い2011@高円寺Show Boat

 

今年初めて、FCの集いに参加した。

FCの名前は、「人間椅子倶楽部」

なんと艶やかな響きなのだろう・・・。

 

当日は、別のライブからのはしごで途中参加となってしまった。

また、終バスの関係で、愛の法則を聴き届けるや否やライブハウスを飛び出した。

(3日の深夜、高円寺の街にてすごい剣幕で爆走しているチビを見かけたとしたら、それは私である。)

私が到着した時は、開演後1時間くらい経っていたと思うが、ライブハウスはファンで埋まっていて、正直全くステージが見えなかった・・・。せっかく高円寺まで来て、和嶋さんの顔を生で全く拝めずに帰るのは許せない!と思い、ノブさんののぶ欽トリオのコーナーが終わったあたりでライブハウスの端っこにそろ〜っと移動し、壁にしがみつきながら背伸びをしたら・・・和嶋さんの顔が申し訳程度に見えるではないか!わははははもうこれは私の勝ちだと思っていたところ、SEがThe Velvet UndergroundのI'm Waiting For The Manで、わたしも最近よく聴いていたので運命かなって思った。運命としか思えず、一人で微笑をたたえながら和嶋さんソロを待つ・・・。

 

いつかはマーチンのマーチンD−28を携えての登場。(遠巻きにしか見えなかったのですが、登場時から持っていなかったらすみません。)もう手に入れてしまったからといって、ギター辞めないで欲しいな。和嶋さんが、もう限界だというギリギリのところまで続けて欲しい。というのは私のエゴだろうか。

和嶋さんは、ムーンライダーズのくじらさんのバイオリンと一緒に演奏。

あの大ヒット曲、神田川バイオリンはくじらさんが弾いているとのこと。

和嶋さんは、神田川を自宅にて、一人で弾き語りしていると非常に寂しい気持ちになりましたとおっしゃっていた。畳の部屋で、一人寂しくギターをぽろろんと弾く和嶋さんを想

像すると、かわいらしくもあり、でも哀愁漂っているよな・・・と思ったのである。

甲状腺上のマリア、神田川胡蝶蘭、悪魔と接吻と4曲も堪能できた。

特筆すべきは胡蝶蘭の間奏について。胡蝶蘭間奏は二匹の蝶が追いかけ合っているイメージだがギター一本ではなかなか再現ならず、今回はくじらさんと二人なのでそこができます、と言っていて、まさに二匹の蝶がはたはたと追いかけ合う様が目に浮かぶような間奏であった。

 

抽選会はもちろん何も当たらず。私の隣に居た男性が、和嶋さんの実家から送られてきたりんご&せんべいセットをゲットしていて、羨望の眼差しで見続けてしまった。

 

人間椅子の演奏に戻ると、ライブハウスは再び熱くなった。

個人的には、東洋の魔女ってこんなにゴリゴリした曲だったっけ??と思い、久しく聴いていないことに気づいた。最近は、此岸礼讃ばかり聴いていたので・・・。

愛の法則で泣く泣く帰ることとなったが、愛の法則が収録されている未来浪漫派が出た時、愛を綴るような歌詞が多いとのことで「和嶋さんもしかしたら恋愛をしているのでは?」と話題になったことを思い出した。

 

ますます渋みを増してすてきな年齢の重ね方をしている和嶋さん、人生の酸いも甘いも知り尽くしているようで、だがしかしギターへ注ぐ想いは少年のようだ。人間としての魅力が詰まりすぎていて眩しい。

12月のツアーが待ち遠しい。