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WWW presents「 夏の幻」@渋谷WWW

WWW企画によるイベント「夏の幻」を観てきた。

 

つくしきひかり/平賀さち枝石橋英子寺尾紗穂、豪華な4組。

最近は、女性シンガーソングライターの活躍が目覚ましいなあ。

今日は、すっかり寺尾紗穂さんの虜となってしまった。

1曲目は富士山。フォルテッシモで、力いっぱいに奏でるメロディーに乗せられる言葉は、寄る辺のない気持ちを誘う。

 

老いぼれロバの歌、うすばかげろうなど、生き物の生死がテーマとなっている歌に、心を抉られて号泣してしまった。

幼少時代に、母が読み聞かせてくれた絵本の中の悲しい物語のようだった。

特に、うすばかげろう。

寺尾さんは、幼虫時代の獰猛さを償うように儚く死にゆくうすばかげろうのお話をしてくださった。

「本当の生き方を教えて」と、うすばかげろうに優しく問いかける。

今、自分の生き方をどうこう語れるような術は持ち合わせていないが、なんとなく胸を張れるものでもないし、邪まな気持ちがときおり疼くので、私もうすばかげろうに聞いてみたい。

 

 

快の感情に塗れて生きるよりも、孤高の悲しみや苦しみの中から創り出された諦観を持ち合わせた人間でありたい。快の感情への羨望や渇望を忘れず、日陰に佇んで居たい。そういう、置き去りにしてはいけない大切な感情をぬるぬると引き出してくれるのが、寺尾さんの歌だなあと思った。

 

家に帰って、いろいろと調べてみると、なんと寺尾さんは「評伝川島芳子 - 男装のエトランゼ」という本を書かれているではないか。修士論文が書籍化するなんて、凄いなあ。

なぜ川島芳子という人物を研究したのか、どのような視点で川島芳子を描いたのか、を知ることでまた彼女の世界を一つ知ることが出来そう。

早速、注文してみた。

早く読みたいな。